2020年下半期 「人材データの分析・活用状況や取り組み」実態調査結果!
近年、“ピープルアナリティクス”や“データドリブン HR”などのワードが広く認知されるようになり、企業の人事・経営領域の課題解決においても、ビッグデータの活用がますます注目を集めています。
一方で、各社の人材データの分析・活用状況については、経営トップのコミットの状況から分析・活用の目的、推進のための体制や課題、現時点でみられている効果なども多岐にわたります。
このような背景を踏まえ、この度、株式会社カオナビ(カオナビHRテクノロジー総研)と株式会社日本能率協会総合研究所(HRアナリティクス研究室)では、企業の現状における「人材データの分析・活用状況や取り組み」の実態を把握するためにアンケート調査を実施しました。
また今回の調査結果につきまして、カオナビHRテクノロジー総研でも調査レポートが公開されております。そちらも是非ご覧ください。
調査結果概要
人材戦略の指針・指標の設定状況
7割が戦略は設定しているものの定量化のKPI設定は6割に満たない。
人材マネジメント上の課題
全体としては「配置・配属・人材ローテンション」が一番の課題となっている。業種によって課題感は異なっている。
人材データの保管・活用状況
データ分析時にデータの統合、整理が必要な企業が約6割となっている。データの活用状況としては約4割弱がすでに行っており、3年以内に行う予定としているのは約3割強と合計で約7割にのぼる。
分析の実施体制
人材の分析については、「人事部内にデータ分析担当者をおく」が圧倒的に多い。また、分析に使用するツールとしては、「エクセル・アクセス」が最も多く、企業規模が大きくなるほどタレントマネジメントシステムを導入している傾向にある。
分析の実施内容
人材データの分析の程度としては、単純集計が一番多く、次いで属性間比較となっている。
分析への期待と成果・課題
分析の期待として高いのは「従業員の満足度向上」であるが、前述の「人材マネジメント上の課題」と齟齬がある。
また経営層の要求を満たせていると回答しているのは5割に届かない。課題点としては「データの散在」、「効果的な分析の方法がわからない」、「専門的な人材の不足」といったことがあげられる。
※ウェビナー当日の様子
※敬称略(左手から)
齊藤 直子 (株式会社カオナビ HRテクノロジー総研 研究員)
山田 隆史 (ピープルアナリティクス&HRテクノロジー協会 副代表理事)
宗宮 亮 (日本能率協会総合研究所 HRアナリティクス研究室 室長)
項目別の結果など、詳細結果については、ページ下部から「資料ダウンロード」へお進みください。
報告会内容
調査サマリー
【総括】・広がるデータ活用の裾野
人材データ分析を「既に行っている」のは約4割、「3年以内に行う予定」まで含めると約7割
一致しない「人材データ活用場面」と「人材マネジメント上の課題」
活用場面では「人事評価」「人事異動・昇格」検討時が各6割。人材マネジメント上での課題は「配置・配属・人材ローテンション」が6割。
「データ整備」が分析を進める最大の課題、次いで「ノウハウ・人材」不足
「データの項目整備・管理・更新」「データの散在」が課題感あり
調査概要
調査手法
WEB及び紙アンケート調査票による調査- 主催
日本能率協会総合研究所(JMAR) HRアナリティクス研究室
株式会社カオナビ カオナビHRテクノロジー総研(HPはこちらをクリック) 調査期間
2020年9月28日~11月6日対象
従業員規模300名以上の企業。配布数4,848社回収数
242社